Windows10には標準でセキュリティソフトが付属しているので、有料のセキュリティソフトをインストールする必要がないという人もいます。
「Windows Defenderがあるから」というのが理由なのかと思いますが、本当にWindows10にはセキュリティソフトはいらないのでしょうか?
- Windows10にセキュリティソフトはいらないのか?
- Windows Defenderのメリット、デメリット
- Windows Defenderのメリット1 インストールがいらない
- Windows Defenderのメリット2 最新のウイルス定義ファイルの提供
- Windows Defenderのメリット3 リアルタイム保護
- Windows Defenderのメリット4 ランサムウェア防止機能あり
- Windows Defenderのメリット5 ファミリーオプション
- Windows Defenderのデメリット1 少し不安が残るスキャン機能
- Windows Defenderのデメリット2 ペアレンタル コントロール
- Windows Defenderのデメリット3 設定や操作
- Windows Defenderのデメリット4 ウイルス定義ファイルの更新頻度
- Windows Defenderのデメリット5 サポート
- Windows Defenderの評価まとめ
- Windows10にセキュリティソフトはいらないのか?
- Windows10用のおすすめセキュリティソフト
Windows10にセキュリティソフトはいらないのか?
Windows 10には、初期出荷状態からWindows Defenderというセキュリティ機能が付いています。
Microsoftはさまざまなデバイスからセキュリティに関連する情報を収集していて、それらの関連性を含めて分析することで、Windows 10のセキュリティ機能を向上させ続けています。
そのセキュリティ機能であるWindows Defenderは、メールやアプリ、クラウド、 Web を経由して侵入してくるウイルス、マルウェア、スパイウェアをリアルタイムで保護してくれる機能です。
さらに最新の Windows Defender にはランサムウェア対策機能も追加されるなど、機能充実を図っています。
こうなると純正のセキュリティソフトだけで問題ないのではないかと思えてきますが、本当にWindows Defenderだけで大丈夫なのでしょうか?
ということから、今回はWindows Defenderのメリット、デメリットを確認したうえで、有料のセキュリティソフトの要不要について考察してみました。
Windows Defenderのメリット、デメリット
まずは、Microsoft純正のWindows Defenderのメリット、デメリットについて確認していきます。
Windows Defenderのメリット1 インストールがいらない
まず、Windows Defenderはインストールが不要です。
包括的なウィルス対策ツールが標準で組み込まれているので、追加で購入したり、インストールする必要がありません。
サブスクリプションも不要、更新に関する警告やメッセージが出てくることもありません。
インストールの時点でつまづく人も多いので、これは大きなメリットと言えます。
Windows Defenderのメリット2 最新のウイルス定義ファイルの提供
有料のセキュリティソフト同様に、最新のウィルス定義ファイルやウィルス検出の保護情報をちゃんと提供してくれます。
もちろん最近は主流となっているクラウド経由で受け取ることができ、常に最新の保護環境が確保されます。
セキュリティソフトには無料のものもありますが、無料の場合はウイルス定義ファイルの更新が遅いために保護できないケースもあります。
Windows Defenderのメリット3 リアルタイム保護
リアルタイムでデバイスのスキャンを行って、ウイルスやオンラインの脅威から守ってくれます。
ちゃんとスキャン履歴も残っているので、過去のスキャン結果を確認することもできますし、Windows Defenderが提供する最新の保護情報を入手することもできます。
Windows Defenderのメリット4 ランサムウェア防止機能あり
増え続ける脅威であるランサムウェアからも保護してくれます。
ランサムウェアとはユーザのデータを暗号化して、復号化するために身代金を要求するタイプの脅威です。
以前は法人が主なターゲットでしたが、最近では個人をターゲットにしたものも多く報告されています。
Windows Defenderは保護するフォルダを個別に指定することが可能で、ユーザーのデータを勝手に暗号化して、回復のためにランサム(身代金)を要求するランサムウェアからデバイスを守ってくれるので心強いです。
Windows Defenderのメリット5 ファミリーオプション
保護者が、お子さんのデバイスの使用時間や時間帯を制限したり、不適切なWebサイトやアプリ、ゲームにアクセスできないように指定することができるペアレンタルコントロールの機能があります。
無料にも関わらずこれだけの機能が提供されているのが、Windows Defenderです。
では、次からWindows Defenderのデメリットも見ていきます。
Windows Defenderのデメリット1 少し不安が残るスキャン機能
あるテストではWindows Defenderは悪意のあるプログラムの実行を阻止するのに失敗したという報告があります。
また、統合VPNなどの完全なデータ セキュリティに不可欠だとされている追加機能が含まれていません。
そのため、現在のところPCを完全に保護できるというところまで信頼することはできないという報告もあがっています。
Windows Defenderのデメリット2 ペアレンタル コントロール
Windows Defenderのファミリーオプションである、ペアレンタルコントロールはMicrosoftブラウザ「Microsoft Edge」と「Internet Explorer」に限定されています。
そのため、インターネット セキュリティ機能はMicrosoft以外のブラウザ(ChromeやFirefoxなど)を使う場合は、別のセキュリティソフトが必要になります。
仕方がないところだと思いますが、Chromeを使っているユーザも多いので、これはちょっと痛いですね。
Windows Defenderのデメリット3 設定や操作
様々な設定があるのですが、設定や操作が初心者には少々わかりづらいという評判です。
この点有料ソフトではわかりやすいインターフェイスづくりに力を入れているので、どうしても劣ってしまいますね。
Windows Defenderのデメリット4 ウイルス定義ファイルの更新頻度
「最新のウイルス定義ファイルを提供する」とはしていても、実際のところMicrosoftは最新の状態を維持できるほど頻繁にウイルス定義ファイルの更新が実施されないと評価されています。
さすがに専門のセキュリティソフトまでの更新は望めないということですね。
Windows Defenderのデメリット5 サポート
有料のセキュリティソフトには電話やメールでのサポートがあるので、
- ウイルスに感染したかもしれない
- PCの動作がおかしい
- 対処方法教えてほしい
という時にサポートを受けることができます。
でも、残念ながらWindows Defender には電話やメールでのサポートは一切ありません。
Windows Defenderの評価まとめ
Windows Defenderはある程度のサイバーセキュリティ、ウイルス等からの脅威は保護してくれますが、有料のセキュリティソフトほどは優れていない、というのが総括です。
基本的なセキュリティ保護だけでよいのであれば、Windows Defenderで問題ないと思いますが、機密情報(銀行情報、ログイン詳細、クレジットカード情報、プライベートなファイル)がある場合はけっして「十分」ではないかもしれません。
有料のセキュリティソフトと比較するのはかわいそうかもしれませんが、Windows Defenderは有料セキュリティソフトほど、ウィルス定義を定期的に更新できないので、最新のマルウェアには対応できないこともあります。
そのため、Windows DefenderだけだとどうしてもPC全体が感染の危険にさらされてしまうのは否めないです。
また、IEとEdgeで有効となる、Windows Defender Browser Protection拡張機能は、フィッシング詐欺メールや個人情報を盗もうとする悪意のあるサイトから保護できるのはあくまで基本的なもので最新の脅威に対抗できるほど更新頻度は高くありません。
Windows10にセキュリティソフトはいらないのか?
で、結局Windows10にセキュリティソフトはいらないのか?という話ですが、「ある程度自分で危険リスク回避ができる」人であれば必要十分な性能だと思います。
ただし、サポートもない、更新頻度が低いというデメリットがあるので、それなりのリスクはあると思っておいた方が良いです。
また、更新頻度の問題から、最新の脅威から守ることができない可能性があるというのは厳しいですね。
ということから、当サイトでは
有料のセキュリティソフトを導入する
ことをおすすめします。
特に普段からパソコンよく使い、個人情報を多く扱ったり、メール送受信やネットショッピングを日常的に頻繁に行う方や、Windows Defender だけでは不安を感じる方は、やはり市販のセキュリティソフトを導入するほうが良いと思います。
以下におすすめのセキュリティソフトをご紹介しておきますので、参考にしてください。
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