Windows 10に搭載されているMicrosoftの標準ブラウザーEdge。
Internet Explorerから標準ブラウザの座を奪ったわけですが、SSLサーバ証明書の詳細情報が見れないではないですか。
これはSSL/TLSとしては由々しき問題になるのではないでしょうか。
更新:Edgeでも証明書情報が確認できるようになっています。この記事の最後に解説記事へのリンクを入れておきます。
Microsoft EdgeではSSLサーバ証明書の詳細が見れない?
Windows10の標準ブラウザであるMicrosoft Edge。
当たり前のようにSSL通信はできるのですが、なんだか今までのIEとは違うようです。
どうも組織名や住所情報はもちろんのこと、証明書のウインドウを表示することが出来ないため、使われているSSLサーバ証明書の詳細を確認することが出来ません。
こんなことで本当に良いのでしょうか、Microsoftさん。
まずはEV SSL証明書
シマンテックさんのサイトに導入されているEV SSL証明書をチェックしてみます。
EV SSL証明書はIEだとアドレスバーが緑色に変化して安心感を視覚的に得ることが出来るSSLサーバ証明書。
SSLサーバ証明書はEV(拡張認証)→OV(企業認証)→DV(ドメイン認証)の順にSSLサーバ証明書発行のプロセスが違っていてEVは一番厳しい認証を経て発行されるSSLサーバ証明書です。
IEとはちょっと違いますが、鍵のアイコンと組織名が緑色に変化していますね。
これはFirefoxと同じパターンですね。
南京錠のところをクリックするとWebサイトの認証と出てきて、
- 認証局の名称(<認証局名>で、このサイトを次のように認証しました)
- 組織名
- 市区町村
- 都道府県
- 国コード
が表示されます。
で、これだけです。
IEのように証明書を表示することが出来ません。
「このサイトを信頼すべきですか?」
というリンクがあるのですが、そこをクリックすると以下のページに飛ばされてしまいます。
OV証明書はどうなのか?
んんー、なんだかよく分かりませんが、OV証明書を見てみます。
OVの場合は白いですね。あしたのジョーがホセメンドーサと戦った後のようなすっかすか感があります。
ここでも恐る恐る南京錠をクリックしてみます。
するとWebサイトの認証と出てきて
認証局の名称(<認証局名>で、このサイトを次のように認証しました)
と出るところまでは一緒ですが、なんとそれ以外の情報はコモンネームだけ。
ここでコモンネーム表示してどうするんだよ、と言う気がしますが、これ以上の情報は確認することが出来ません。
ちなみにこれはDV証明書でも一緒です。
と言うことはOVとDVの見分けがつかないですね。
SSLサーバ証明書には暗号化通信を行う、ということに加え、そのサイトで使われているSSLサーバ証明書の会社情報をチェックするというもう一つの大きな役割があります。
これでは、会社名を確認することすら出来ないです。
これが最終系なのか、Microsoftさんが何をしたいのかはよく分かりませんが、証明書の詳細は見れるようにしないといけないですね。
情報Update!
Edgeでも証明書の情報が確認できるようになっています。
以下の記事を御覧ください。
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