知らぬ間にEdgeが進化していました!
以前のEdgeではサイトへ接続した際に使われているサーバ証明書の情報を確認することができませんでしたが、現バージョンでは確認できるようになっています。
しかも見やすいんですけど。
Microsoftさん、やるときはやりますね。
EdgeでSSLサーバ証明書の情報を確認することができますよ!
Windows10、すなわちEdgeがリリースされた当初はhttpsでつないでも、証明書の情報が確認出来ないという、なんとも、、仕様だったEdgeですが、進化してちゃんと確認できるようになっていました。
以前のバージョンでのサーバ証明書の情報が確認できない件の記事はこちらをどうぞ。
Microsoft EdgeでSSLサーバ証明書を確認する方法。えっ?詳細が見れない?
私が確認したバージョンは
17.17134
です。
それでは実際にどのように見えるようになったのかチェックしていきましょう。
Edgeでのサーバ証明書の確認方法 EV編
※サイバートラストさんのサイトがEV導入しているので使わせてもらっています。
EVの場合は、アドレスバーの左手に南京錠と会社名が表示されることが確認できます。
IEだと右手に南京錠と会社名が表示されるので、これはIEとは違うぞ、というアピールなのか?
南京錠のところをクリックすると、簡単な情報が表示されます。
これは以前のEdgeの表示に住所情報が追加された感じですね。
ただ、今回は「証明書の表示」というクリックできるところが増えています。
そして、そこをクリックすると「ページの右手」に証明書の詳細情報が表示されます。
ここで確認できる項目は以下です。
このEdgeのSSL/TLSサーバ証明書を確認できる機能、いいですね!
IEの場合は、別に証明書ウィンドウが表示されて、そこで情報を確認しなきゃならないのですが、Edgeの場合は別ウィンドウが表示されることなくブラウザの右手に表示してくれます。
消す時はページのどこかをクリックすれば引っ込んでくれます。
かなり手間が省けます。
Edgeでのサーバ証明書の確認方法 OV編
OVの場合、アドレスバーに表示されるのは南京錠だけです。
しかも、なんだか薄い感じです。
南京錠のところをクリックすると簡単な情報が出ます。
ここでの注目ポイントは、「会社名が表示されない」点ですね。
この証明書はOVなので、実際には証明書のOに「Google LLC」という情報が含まれていますが、ここでは表示されていません。
これがEVとOVの差にもなっているかもしれませんが、OVなんだから表示させてあげるべきなんじゃない?と思いますが。
ちなみにEVだ、OVだというこの業界特有の英語の短縮言葉が出てきていますが、何言っているかわからん、という方は以下のページでわかりやすく説明しておきました。
分かりやすいSSL/TLSサーバ証明書のEV、OV、DVの違い
「証明書の表示」をクリックした後はEVと同じです。
Edgeでのサーバ証明書の確認方法 DV編
最後にDVです。
ここはLet’s Encryptを使わせてもらいます。
アドレスバーの表示はOVと一緒ですね。
南京錠をクリックすると、Oは当然ながら、住所情報も表示されません。
まぁ、そもそも実際証明書に含まれてない情報なので当然の結果です。
それの証拠に証明書の表示をクリックした後の情報ページでは、サブジェクトの組織が「不明」になっています。
Edgeで表示される証明書の項目説明
一応、分かる範囲で各項目の説明です。
- 発行元:発行者の情報なので認証局の情報です。中間証明書の名称が表示されますね。
- 有効期間:有効期間の開始日のようです。時間はJSTですね。
- 有効期間の終了:終了日です。
- サブジェクトの組織:証明書の所有者です。
- サブジェクトのローカリティ:住所情報
- サブジェクトの国:国コード
- シリアル番号:そのままです。
- SHA-256 指紋:証明書のフィンガープリントです。SHA256の値ですね。
- SHA1 指紋:こちらもフィンガープリントですが、SHA1の値です。
- サブジェクトの公開キー:キー情報
- サブジェクトの公開キーのパラメーター:これはわからん
- サブジェクト代替名:SANsです。
- 署名アルゴリズム:証明書に署名する際に使われているアルゴリズムです。
- 署名ハッシュアルゴリズム:証明書に使われている「ハッシュアルゴリズム」です。
- キー使用法:Key Usage
- 拡張キー使用法:Extended Key Usage
- バージョン:X.509のバージョン。通常3です
EdgeでのSSL証明書の情報確認についてのまとめ
最初はダメダメかと思っていたEdgeですが、しっかりと証明書の情報を確認できるようになっていました。
しかも、見やすいです。
IEを始め、Chrome、Firefoxなどのブラウザで証明書の内容を表示するには、証明書のユーティリティが別ウィンドウで開きますが、Edgeに関してはブラウザ内で完結します。
ちゃんと階層も見れますし、中間やルートをクリックすれば、その情報に切り替わります。
ここのところです。
今後、Windows10への切り替えは進んで行くと思いますので、そうなるとEdgeを使う人も増えることでしょう。
ユーザビリティという点からは評価できる進化だと思います。
以上、「EdgeでSSLサーバ証明書の情報を確認することができますよ!」でした。
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