東芝が究極の暗号”量子暗号”を実用化。
理論上破られることのないと言われている量子暗号。
とはいえ、実用化という話になるとまだまだ先と言われていた暗号技術。
ところが今回東芝がその量子暗号を実用化するニュースが出ています。
一般回線を使った両親暗号通信の実証実験や、同時に複数の拠点と
情報をやり取りすることに成功したとのこと。
これによって、インターネット上での実用が現実的になった。
それも5年後をめどに実用化するとのこと。
現在は高速な光回線で多くの情報がやり取りされているが、その情報の
多くが盗聴などのセキュリティリスクにさらされている。
量子暗号が実用化されれば現在の暗号に置き換わり、理論的には
盗聴されたり、サイバー攻撃に利用されたりということがなくなり
安全にインターネット上でデータや情報のやり取りが出来るように
なる。
仕組みを簡単に説明すると、
暗号化したデータ
と
その暗号を解く鍵(復号化)
を、光に乗せてやり取りをします。
もし、悪意を持った第三者が不正にデータにアクセスしようとすると
光に変化が発生して暗号鍵が壊れた、二度と復号化できなくなります。
この不正アクセスがあったかどうかは100%分かるらしい。
ちなみに、一般家庭やいわゆる末端のインターネットユーザまでの利用は
今のところ実用化されるか分かりません。
量子暗号を使うためには
- 光回線網
- 光を適切に検出して管理する専用装置
が必要です。
専用装置は送受信側に必要になるので、この装置が普及しない限りは
なかなか浸透出来ないです。
この専用装置一千万円とかするらしいので、まあ、一般家庭のレベルの話では
ないわけです。
てなわけで、今のところ
- 官公庁
- 医療機関
- 大企業
みたいなところがターゲットのようです。
NTTや三菱電機も量子暗号の開発には取り組んでいるらしいので、
東芝が一つ頭でた感じで、なかなか面白くなりそうですね。
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