“ビッシング詐欺”を知っておかないと痛い目にあうかもしれません

ビッシング詐欺とは？フィッシング詐欺とは違う

フィッシング詐欺は聞いたことがある人は多いと思いますが、ビッシングという言葉は聞いたことがある人は少ないかも。

ビッシングとは、電話を使ったフィッシング詐欺のことです。

クレジットカード会社や銀行などの関係者を名乗り、クレジットカード番号や銀行口座情報、パスワード、生年月日などの情報を聞き出そうとする詐欺のことです。

フィッシング詐欺はメールやWebサイトを使った詐欺ですが、ビッシングはその電話版となります。

ちなみに「ビッシング」という言葉は、電話の声「Voice」の頭文字「V」をフィッシングの「Phishing」の先頭につけて「Vishing」という言葉が作られたようです。

いわゆる造語です。

ビッシング詐欺には特有の危険性があります。

攻撃者は盗んだ電話回線やインターネット電話（VoIP）を使って電話をかけてくることが多いのですが、電話番号以外の情報は、実在の企業の情報を使ってきます。

電話上でのやり取りだけで詐欺であることを見破るのは難しいでしょう。

テレビ番組の企画で芸能人が騙されていることがありますが、まさしくあの状態になります。

ビッシング詐欺の電話では、

「クレジットカードが不正使用されているので、手続きのため指定の番号に電話をしてください」
「あなたの銀行口座に問題がありますので、解決のため指定の番号に電話をしてください」

などの自動音声のメッセージが再生されることがあります。

指定の電話番号に電話をかけると、クレジットカードの番号や銀行口座の暗証番号などを入力させようとします。

自動音声が使われていると、ちゃんとした企業からの連絡だと思い込んでしまうことがあるようで、すっかり騙されてしまうことがあります。

ビッシング詐欺が電話とは言っても、インターネット電話である「Skype」などの犯罪に使いやすい回線を使っているケースが多いようです。

不正に入手したインターネット電話のアカウントが使われることもあります。

ビッシング詐欺の手口としては、カード会社や信用情報機関など、電話でそれらしい身分であることを名乗ったうえで

「あなたのクレジットカードが不正利用されています」
「あなたのクレジットカードが拾われました」
「あなたのパソコンがマルウェアに感染しています」

という要件を述べて、問題を解決するためと、電話を受けた被害者の情報を盗もうとします。

私もクレジットカードを不正利用されたことがありますが、その際はヤフーから電話がありましたね。

それはビッシング詐欺ではありませんでしたが、ちょっと気を付けないといけないな、と思いました。

それでは、ビッシング詐欺に対して、どのような対策を取れば良いのでしょうか。

その会社のWebサイトを確認しましょう

こちらから企業に電話をかけるように誘導された場合は、その企業の公式な情報源の電話番号を確認しましょう。

不審に思ったら、一度その企業のサポート電話番号に電話をしてからにしましょうね。